▼ 薬物療法や温熱療法、手術、グルコサミンの服用など
・化膿性関節炎の治療方法
関節せん刺によって化膿菌が検出された場合は、関節を切断してチューブを挿入し、洗浄液を注入して関節内を洗い、膿を排出します。さらに、関節内には抗生物質を注入します。
関節せん刺で化膿菌が検出されなくても、化膿性関節炎と診断された場合は、副木などで関節を固定し、点滴で静脈に抗生物質を注入します。
治療が遅れて重症になった場合は、関節の中を大きく開いて、炎症を起こしている滑膜を切除することもあります。
化膿性関節炎の結果、関節軟骨が破壊されたり、骨の成長点である骨端核が壊死したりすることがあります。この場合は炎症が治っても、変形性関節症へと移行すること� �多くあります。関節機能を回復するためのリハビリが必要になります。
・結核性関節炎の治療方法
肺結核の合併症として現れていますから、もとになっている肺結核の治療をしなければいけません。
普通はリファンピシンとイソニアジドに、エタンブトールかストレプトマイシンを併用する化学療法をおこないます。
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関節部分については、ギブスなどを使って関節を伸ばした状態で固定し、かんせつの安静を保つのが基本です。
・慢性関節リウマチの治療方法
慢性関節リウマチを完全に治す治療法はまだ確立されていません。ただし、治療によって関節の痛みの症状を取り除くことは可能です。
初期の段階から、病気とうまくつきあい、症状が出ない様に、あるいは症状を緩和するように生活することを考えます。
38℃以上の熱があり関節症状が激しい急性期は、布団やベットに横になって安静に過ごすことが必要です。微熱があってからだがだるいときも、1日の半分くらいは横になって過ごします。
関節は伸びた状態で安静を保つことが大切です� ��、1日に2〜3回は動かすようにします。
寝たきりの人は、家族か介護の人に手伝ってもらって関節を動かし、動ける人は自分で関節を動かす軽い体操をしましょう。
関節を動かすと痛みを伴いますが、動かさないと筋肉が衰えて、動かす事が出来なくなります。関節を曲げてる方が痛まないからといって、曲げたままにしていると関節が固まってしまう危険もあります。
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関節を温めて筋肉への血流を促し、関節のこわばりをとって痛みを和らげる温熱療法も効果的です。
全身浴や炎症を起こしている関節だけの局所浴、赤外線照射、温めたパックで関節をくるむといった
方法があります。
温熱療法の後に、編物や紙細工などの手作業をしたり、杖をついて歩いたりのリハビリをするとより効果的です。
関節の炎症が強くて熱が高い時や、その炎症が全身ではなく、局所に限られている時は、温熱療法とは逆の低温療法によって、痛みを取る方法もあります。
薬物療法では、非ステロイド性抗炎症剤がよく使われます。
内服薬のほか、胃の弱い人のために坐薬もあります。
副腎皮質ホルモン剤(ステ� ��イド剤)は、痛みと炎症を抑える効果がありますが、副作用も強いため、痛みが非常に強い場合にだけ使われます。抗リウマチ剤(免疫調整剤)もよく使われます。
関節の炎症をもたらす免疫系の過剰な活動を抑え、調整する効果があります。
内科的療法で効果がみられない場合や、現状では関節の機能回復が望めない場合に、整形外科で手術をする方法があります。
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痛みを抑えるために、関節周囲の炎症を起こしている滑膜を取り、滑膜が再生できるようにする滑膜切除術のほか、関節を自由に動かせることを目的とした関節機能再建術も行われています。
関節機能再建術には、いろいろな方法があります。関節を人口関節に換えてしまう人口関節置換術は、膝関節や股関節によく行われているものです。
ほかに、関節の骨の変形した部分を切り取って正しく結合させる骨切除術や、手首や足首などの関節を固定する関節固定術などがあります。
・変形性膝関節症の治療方法
初期にはまず関節の酷使を避けることが大切です。正しい姿勢を心がけ、足の関節の場合は杖を使う、階段の上り下りを避けるな� ��、日常生活のなかで注意が必要です。
薬物療法では、数年前から関節に注入するコンドロイチン硫酸の他にヒアルロン酸製剤が使われるようになりました。
コンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸製剤は、炎症を抑えて痛みを取るほか、関節軟骨の代謝にもよい働きをします。
以前使われていた副腎皮質ホルモン剤に比べ、副作用の心配がほとんどありません。
病気が進行した場合は、整形外科的治療をします。骨の一部を切除して負担のかかる位置を変える手術をすると、痛みが取れて、関節軟骨の組織の一部修復も期待できます。
膝関節、股関節については、人口関節に置換えるより、痛みを取るとともに、機能の回復をはかることができます。動けなかった人が杖をついて歩けるようになるなど、大きな効果が期待できます。
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